狩猟は狩る側も狩られる側も
共に命がけ
猟犬は獣を追いかけている途中に、
獲物に殺されることだってあります。
「特に雄の猪などは牙が鋭く、攻撃してくる。
子を連れた母親猪も攻撃的で、
猟犬にとっても命を脅かす危険な存在だよ。」
こう話してくれたのは、Rawtoメンバーである
猟師のイズミさん。
子供がいるときの母親は
子供を守るために攻撃的になり、危険だそうです。
イズミさんは以前、一緒に猟をした犬が狩猟中に襲われ、
命を落としてしまったことを話してくれました。
「猪の牙で腹を深く割かれてしまった。
それでもアドレナリンが出ている間は痛みを感じず、
獲物を追い続けようとするんですよ。」
そう語るイズミさんの表情は、
狩りの厳しさを物語っていました。
猟犬だけでなく、猟師もまた、
常に命の危険と向き合っています。
狩猟とは、生と死の境界線上で行われる
命のやり取りなのです。
「狩りとは、命をいただくということ。
そのことを、常に心に刻んでいます。」
狩猟で得られた命に対し、
無駄にすることなんてしたくないという思いと
命をいただくことへの感謝を語ってくれました。