Four seasons -autumn- Four seasons    -autumn-

Four seasons -autumn-

 

朝晩の空気が、少しひんやりとしてきた。

窓を開けると、夏とは違う匂いが流れ込んでくる。

ああ、秋が来たのだと、体が気づく。

夏の暑さに遠慮がちだった愛犬との散歩も、心地よくなる季節。

秋は、静かに語りかけてくる。

落ち葉を踏む音、風に揺れる木々の音。

そして、舞鶴の森にも秋が訪れている。

 

 

実りの豊かさの季節

秋の森を歩くと、足元に様々な木の実が転がっている。

どんぐり、栗、山ぶどう、ムカゴ…。

夏の間に蓄えられたエネルギーが実り、地に落ちる。

それは、森が次の季節への準備を始めた証だ。

この木の実たちは、ただそこに在るだけではない。

鳥、鹿や猪といった動物たちにとって、冬を越すための大切な栄養源となる。

森は、生き物たちを養うために、惜しみなく恵みを与える。

 

舞鶴の森で暮らす野生の鹿たちも、

この季節は栄養豊かな木の実や草を食べて、体力を蓄えていく。

「秋の鹿は、身が締まっていて、味わいも深い」

彼らの肉質が最も良くなるのも、秋から初冬にかけてだと、

猟師さんは教えてくれた。

その言葉には、長年森と向き合ってきた人ならではの実感が込められていた。

 

 

命が次へと受け継がれていく

森は静かに教えてくれる。

木々が色づき始めた森。

緑だった葉が、黄色に、オレンジに、そして真紅に変わっていく。

それは、木が冬への準備を始めた証でもある。

葉に蓄えられていた栄養を幹に戻し、やがて葉を手放す。

散りゆく葉は、命の終わりではない。

地に落ちた葉はやがて微生物に分解され、土の一部となり、

新しい命を育む養分となる。

 

命は、形を変えながら、巡り続けている。

目の前の美しさの裏側には、壮大な循環があり、終わりは、同時に始まりでもある。

一見すると「終わり」に見えるその営みは「次への準備」なのだと森は語る。

夏の間に育った命が実を結び、種を残し、やがて土に還っていく。

秋は、命が移ろう季節だ。

 

 

森の恵みを暮らしの中へ

野生の鹿たちも、この季節のサイクルの中に生きている。

春に生まれた子鹿は、この秋までに立派に成長する。

そして、森の恵みを受けて冬を迎える準備をする。

 

一方で、獣害対策として捕獲される鹿たちもいる。

人と自然の境界線で生きる彼らの命は、決して軽いものではない。

だからこそ、その命を無駄にしないこと。

それが、私たちの責任だ。

舞鶴の工房では、今日も丁寧にジャーキーが作られている。

秋の森で育った鹿の肉を、一つひとつ手作業で加工する。

いただいた命を、次の命へと繋ぐ。

愛犬の健康として、幸せとして、そして地域の持続可能な未来として。

余計なものは何も加えず、ただ森の恵みをそのまま届ける。

 

 

手のひらで感じる、あたたかさ

出来上がったジャーキーを手に取る。

そこには、人の手が加わった証がある。

このジャーキーが、やがて誰かの愛犬のもとへ届く。

喜んで食べてくれる姿を想像すると、胸が温かくなる。

 

舞鶴の森で駆け巡っていた鹿の姿。

木の実を食べ、清水を飲み、風を感じて生きていた日々。

猟師さんが森と向き合い、命と向き合った瞬間。

工房で丁寧に加工されていく過程。

そして、あなたの手に届くまでの旅路。

すべては繋がっている。

そのすべてがジャーキーに凝縮されている。

森から食卓へ。

命から命へ。

それは、命の重さであり、自然の恵みであり、人との繋がりであり、未来への希望。

命が巡り、恵みが届けられ、また次の命へと受け継がれていく。

その橋渡しをすることが、私たちの仕事であり、誇りでもある。

 

秋の気配。

自然からの恵みを今日も私たちの暮らしの中へ。

愛犬と分かち合う、あたたかな時間として。


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安心を届ける。
その一口の「向こう側」。

愛犬の口に入る、そのひと口。 私たちは、その背景まで丁寧でありたいと考えています。 Rawtoで届けている鹿肉は、銃を使わず、箱罠によって捕獲された鹿から。 森の中で静かに待つ、できるだけ負担の少ない方法です。 そして加工の最終工程では、金属探知機による確認を行い、人の目と機械の両方で丁寧に検査しています。 命をいただくからこそ、見えないところまで、誠実に。 愛犬の毎日の食事が、安心して選べるものでありますように。

ひとさじの、やさしさ。
愛犬のごはんに寄り添うふりかけ

食べないのは、体からの静かなサイン。無理に食べさせるのではなく、そっと寄り添う選択。 森でいただいた命を、 そのまま、細やかに。 硬いものが苦手な子にも、 食欲が落ちてきたシニアにも、 やさしくなじむ口当たり。香料も、保存料も、着色料も使わない。足さないことで、届く味があります。食べる時間が、 また少しだけ、楽しみになりますように。 愛犬へ。 そして、自然へと。やさしさがめぐる、日々のごはん。
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