狩猟の現場 「野生動物」 狩猟の現場 「野生動物」

狩猟の現場 「野生動物」

Rawtoの一人、

 猟師のイズミさんに獣害被害について

話を聞いてみました。

 

「鉄砲での狩猟は、冬季のみ。

それ以外は密猟扱いになるんだ。」

 

鉄砲で狩猟が可能な猟期は

11月15日から3月15日の冬季のみに定められている。

 

だが、害獣被害が出始めるのは6月から8月かけて。

山に食糧がなくなってくると、

 動物たちは民家の畑に降りてきて作物を食べていく。

 畑を荒らす動物たちは、人間にとっては本当に厄介だが

動物だって生きるために食べないといけない。

 

「害獣被害がだんだんと増えてくると、

市から猟友会に駆除の依頼が来る。」

 

害獣被害が増えると、市へ害獣駆除の声が届き、

猟友会は自治体からの害獣駆除を委託される。

猟友会に所属する猟師たちが狩猟を行う。

捕獲された動物たちは役所に渡されるという流れだ。

捕獲された動物たちは最終的に焼却処分されていく。

 

「このところの猪、鹿による被害が本当に多い。

捕獲される動物の量が多すぎて焼却処分が追いつかないんだ。」

 

これは、鹿と猪の猪繁殖力が高いことが要因のようだ。

 猪の場合は1回の出産で産む数も多い。

京都府舞鶴市だけでも、

年間1,500トンもの猪や鹿が捕獲されるというから驚きだ。

狩猟が本格化する7月頃から1月になっても

まだ処分される鹿の個体は後を絶たないという現状。

その事実を淡々と語るイズミさんの表情には、

複雑な感情が滲んでいるようだった。

一時保管場所も捕獲した動物の個体でいっぱいだという。

 

 

地域社会にとって必要不可欠な措置とはいえ、

その一方で、多くの命が失われていく事実を知り、

話を聞いた私たち、Rawtoのメンバーもまた、

複雑な思いを抱かずにはいられませんでした。

 

鹿肉ジャーキーは私たちRawtoにとっては挑戦への第一歩。

地域が抱える課題に向き合い、

自然と人、動物が共生する社会を目指し、

生命の尊さを未来へと繋げる。

この挑戦を続けていきます。

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