Rawto story 01
朝、窓を開けると、どこからともなく鳥のさえずりが聞こえてくる。
そんな何気ない日常の音に、私たちはどれほど意識を向けているだろうか。
森は呼吸している。
木々は根を張り、水は流れ、動物たちは駆け巡る。
そこには、私たちが普段目にすることのない「循環」がある。
生まれ、育ち、やがて土に還る。その連なりの中で、命は次の命へと受け継がれていく。
私たちRawtoが作るジャーキーは、ただ美味しい物語だけで成り立っているわけではない。
その一口の裏側には、京都の森で起きている現実があり、
人々の暮らしがあり、そして未来への願いがある。
森が教えてくれた、命の重さ
京都府北部、日本海に面した舞鶴。
この地域の森では、野生鹿の増加が深刻な問題となっている。農作物への被害、森林生態系のバランスの崩れ。
人と自然の境界線が曖昧になる中で、獣害対策は避けて通れない課題だ。
対策として捕獲され、、処分される鹿たち。
それは、単に「害獣」として扱われる現実でもある。
そしてその数は年々増え続けている。
ある日、舞鶴の猟師さんと話す機会があった。
彼はこう言った。
「命を奪うことに、慣れることはない」と。
森と向き合い、銃を構えるたびに、彼は祈るのだそうだ。
その言葉が、私の心に深く刻まれた。
命は、本来、無駄にされるためにあるのではない。
森で生きた鹿たちの命を、どうすれば尊く繋いでいけるのか。
Rawtoはその答えを探し続けている。
「Raw」を、様々なものに「to(繋げる)」
ブランド名の「Rawto」には、想いが込められている。
「Raw」は、自然のまま、ありのままの状態を意味する。
それを「to(繋げる)」こと。
森と食卓、命と健康、人と地域、そして現在と未来を。
私たちが目指したのは、単なるペットフードブランドではなかった。
命の恵みを受け取り、それを愛犬の健康と幸せに繋げる。
そして、その選択が地域の人々の暮らしを支え、持続可能な未来を育む一助となる。
そんな循環を作りたかった。
舞鶴で捕獲された野生の鹿。
その肉は、実は非常に優れた栄養価を持っている。
高タンパクで低脂肪、鉄分やビタミンB2、亜鉛も豊富。
アレルゲンになりにくく、敏感な体質の犬にも優しい。
何より、添加物を一切加えない、自然そのままの味わいがある。
自然の恵み、人との繋がり、未来への責任
Rawtoの背景には、三つの柱がある。
一つ目は、自然(Nature)。
京都・舞鶴の森から授かる恵み。
鹿たちが駆け巡った森の空気、食べた草木、飲んだ清水。
その全てが、肉の味わいに宿っている。
私たちは、自然に対して常に感謝と敬意を忘れない。
二つ目は、人との繋がり(Community)。
猟師さん、地域の方々、飼い主さん。
人々の暮らしと一人ひとりの想いが重なり合って
Rawtoは存在している。
三つ目は、未来(Future)。
命の循環を尊び、次世代に繋げる。
今、私たちが選ぶ一つひとつの行動が、未来を形作っていく。
この三つは、決して切り離せない。
森があるから人の暮らしがあり、人がいるから未来が生まれる。
全ては繋がっている。
ある飼い主さんからの手紙
少し前、一通のメッセージをいただいた。
「うちの子は、アレルギーがひどくて、食べられるものが限られていました。
でも、Rawtoのジャーキーは喜んで食べてくれます。」
その言葉を読んだとき、胸が熱くなった。
愛犬の健康を願う気持ち。
それは、どの飼い主さんにも共通する、純粋で切実な想いだ。
その想いに応えることが、私たちの第一の責任である。
だが、それだけではない。
その選択が、森の未来や地域の人々の暮らしにも繋がっていると感じてもらえること。
それが、私たちの目指す「循環」なのだと思う。
一口のジャーキーが、様々な命と想いを繋いでいく。
京都という土地が持つ意味
なぜ、京都なのか。
古都・京都は、千年以上の歴史の中で、自然と人が共生する知恵を育んできた土地だ。
寺社の森、庭園の水の流れ、四季折々の景色。
全てが、自然への敬意と調和の上に成り立っている。
舞鶴もまた、海と山に囲まれた豊かな土地である。
だが、その豊かさを守るためには、人の手が必要だ。
放置すれば、バランスは崩れる。適切な関わり方を模索しながら、自然と向き合っていく。
それが、この土地に生きる人々の知恵だった。
私たちRawtoは、その知恵を受け継ぎたいと思っている。
自然を支配するのではなく、共に生きる。
命をいただくからには、その全てを尊び、活かし切る。
そんな姿勢を、京都という土地から学んだ。
愛犬の毎日に、小さな選択を
「何を食べさせるか」は、愛犬の健康を左右する大きな要素だ。
だが、それだけではない。
その選択が、どこから来て、誰が作り、どんな背景があるのか。
それを知ることもまた、意味のあることだと思う。
Rawtoのジャーキーを選んでくれる飼い主さんがいる。
その選択が、舞鶴の森を支え、猟師さんの仕事を支え、命の循環を繋いでいく。
大げさに聞こえるかもしれない。
だが、小さな選択の積み重ねが、やがて大きな流れを作る。
一人ひとりの想いが、未来を変えていく。
私たちは、そう信じている。
終わりに ─ 繋がり続ける物語
これからも、森の声に耳を傾けながら、
愛犬の健康と幸せを第一に考え、地域とともに歩んでいく。
命の恵みを無駄にせず、感謝とともに未来へ繋いでいく。
その一口が、誰かの笑顔を作り、森の未来を育む。
それが、私たちの願いであり、誇りである。
愛犬と過ごす毎日が、少しでも豊かで幸せなものになりますように。
そして、その幸せが、遠く京都の森にまで繋がっていきますように。
Rawtoの物語は、まだ始まったばかりだ。